煎茶の淹れ方
煎茶の淹れ方
煎茶を始めとした日本茶はグラグラ湧いたお湯を使わずに、
ちょっと湯冷まししたお湯を使うので、面倒と思う方がいらっしゃるかもしれません。
しかし、ちょっとしたコツで手軽に美味しお茶を飲みましょう。
今回は煎茶に注目して書いていきます。
まず、70℃とか80℃とかを用意するのは面倒かもしれません。
そこで、1つやり方があります。
お湯を器に移す度にだいたい10℃弱温度が下がるのです。
これを使って、熱湯から湯呑み、湯呑み、急須でだいたい70℃くらいです。
コツは湯呑みの縁まで熱くなったら十分に熱がとれていると言うこと。
だいたい狙った温度ができました。
時間やお湯の量などはお店のおすすめを参考にしてもらったら良いと思うのですが、
一応、私の標準の淹れ方を。
7gの茶葉で150ccのお湯、1煎目は1分で、2煎目以降はすぐに出します。
でも、必ずしもあなたの美味しいお茶になるとは限りません。
なので、ここから微調整です。
もうちょっと香りが欲しいと言う時や、ボディが弱くて拍子抜けというときは、
温度を上げます。80℃くらいに。
時間がそのままでは濃くなりすぎるので、45秒とか30秒とかにします。
また、苦味渋味が強すぎて旨味が弱いときは、逆に温度を下げて時間を長くします。
60℃で2分とか。
最後に、湯呑みに注ぐのですが、ここでポイントです。
1つの湯呑みに注ぐなら、そのまま全部注げば良いのですが、
2つ以上だと、濃さや量を均等にするのはちょっとむずかしいです。
そこで、3回に分けて回し注ぎすると、だいたい綺麗にできます。
4つの湯呑みを一巡したら、今度は逆回りで注ぐみたいに。
急須をクルクル振って均等にしようとするのは、
濃くなりすぎるのと、お茶によってはエグみすら出てしまうのでおすすめしません。
それに、クルクル回すのはあまり均等にならないですからね。
さぁ、美味しくお茶を飲んでください。
ここからはほんの少し難しい話。
お茶の成分で、苦味・渋味に関しては高温で出やすく、低温で出にくくなります。
60℃以下ではかなり出にくいと思って良いでしょう。
また、旨味成分は温度が関係なく時間と共に出てきます。
香りに関しては温度が高い方が出やすく、早いタイミングで出てきます。
これらを組み合わせて考えると、より好みのお茶に近づけられるのではないでしょうか?
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